本棚を見ると、その人が分かる。
というように、読んでいる本はその人を表すと言われている。
私は、そのときの体調や精神状態、仕事の状況までも表してしまうんじゃないかと思う。
本を読む気になれない精神状態のときは、本棚に動きがない。
新しい本が加入することも、断捨離として読まない本を処分することも、整理することもない。
ただただ、埃が溜まるだけ。
前向きな気持ちのときは、本棚に大きな変化が訪れる。
私は今転職を控えていて、とても向上心がある状態だし、新しい業界への恐さも抱えている。
恐怖を打ち消したいし、時間がある内にモチベーションを保つ本を読んでおきたい。
だから、恋愛に関することや旅の写真集などは処分してしまった。
一気に、ビジネス本や仕事で使う資料が並んだ。
一緒に住む彼の本も並べている。
私よりも格段に忙しくて、読む本が少ないので、本棚に申し訳なさそうにスペースを作っている状態だ。
その少ない彼の本も私は読んだ。
転職をする私にぴったりの本だからだ。
二人でデートのときに書店に行くのが好きだ。
読みたいジャンルの本がいまピッタリと合致している時だからこそ、フィーリングが合う。
書店に行ってもピンとこなくて一冊も買わないときがあるが、そんなときは私だけでなく彼にもピンときていないようだ。
二人のモチベーションや状態があっていないときは、読む本のジャンルにズレが生じる。
私の気持ちに余裕があるときは、彼がどんな本に反応しているのか気になるが、こちらの精神状態が減退しているときは、「なんでその本要る?」とチョイスが気になってしまう。
二人の趣味やモチベーションが合うカップルはぜひとも書店デートをしてほしい。
本を読むに最適な落ち着いた喫茶店に行ったり、おうちカフェできるようにコーヒーを買ってかえるなどして、お互い違う本を読む時間を共有しても良いのではないだろうか。