その人とは顔写真も交換していないし、電話もしませんでした。
ですが、夜が怖くて眠れないという彼女のメールの相手を毎日アルバイトの合間にしました。
そして、お腹がどんどん大きくなっているという話を聞いて、なんだか自分もそのこれから生まれる子供を守れているような気持ちになっていました。
彼女とは色々な話をしました。学校の愚痴や彼女がパートを始めたこと。
自分が風俗にはまっているのをお姉さん視点からたしなめられたりもしました。
すこし激しいHが好きだという話をメールでした時はドキドキして仕事に集中できませんでした。
そんなある日。
「パパに報告だよ。元気な子供です」
と生まれたばかりの本当に産まれたばかり赤ん坊の写メールが届きました。
その時、自分が半年間メールしたことはこの人の支えになれたんだなと誇りに思いました。
一度も顔を見ず、声も聞かない妻からのメールでした。
ちょっと危ない世界ですよね。
私の気持ちは冷めきっていましたので、携帯電話も解約し、新しい電話番号に切り替えて気分を一新しました。
所詮、文字の世界で自己満足をぶつけ合っていただけなのです。
現実逃避ほど救いようのないことは無いですね。
事実を受け入れなければならないのです。
携帯電話
現在ではコミュニケーションツールとして一番使用されているのは携帯電話ではないでしょうか。
高度に発展した携帯電話は通話はもちろん、メール、インターネットと手のひらサイズの端末にコミュニケーションツールとしての要素が全て詰め込まれているといっても過言ではありません。
携帯電話はどのようにして進化・発展してきたのでしょうか。
携帯電話の始まりは第二次大戦中のアメリカ軍が使用したものだと言われています。
しかしこれは回線をしようするのではない単なるトランシーバーでした。
戦後、携帯できる電話の研究が進みましたが、電波のノイズやバッテリーの問題もあって長らく実用化するには至りませんでした。
70年代に入ると大阪万博において展示された『ワイアレスホン』は頑張れば片手サイズ程の大きさにまで縮小されたもののこれも現在で言うコードレスフォンであって携帯するという所までは至りませんでした。
その後、車載用の携帯電話(自動車電話)を経て、90年代にその文化が花を開く事になります。
ここからは皆さんのご存知の通りかと思います。
90年代から現在まで、急速に高度化した携帯電話は今後どのような進化をみせるのでしょう。
携帯電話は数年後にはスマートフォンに主役の座を奪われることになりそうです。
スマートフォン向けのサイトは、これから充実していくものと思いますが、通話よりも見ることや調べることに主眼が置かれるのかもしれないですね。